弊社イチオシの商品「プロジェクションバナー」
この商品の開発には、たくさんの時間と検証と情熱が詰まっています。今回は、プロジェクションバナー誕生の裏側をお伝えしたいと思います!全てを伝えようと思うときっと30話くらいになってしまうのですが、それをぎゅっとまとめて全3話の連載にしたいと思います。
第1話:開発のきっかけから展示会での初お披露目
第2話:検証を繰り返す日々といざ2度目の展示会へ
第3話:新アイテムの登場と今振り返るプロジェクションバナー開発への想い
の、3話でお伝えしていきます。
それでは、はりきって第1話、行ってみましょう!
きっかけは展示会
開発のきっかけは2017年頃の展示会。プロジェクションバナーの開発を担当した開発グループでは、普段から国内外の展示会を見に行き情報収集をしています。当時の展示会では、デジタルサイネージを扱った商品が多く見られたそうです。これからの時代、デジタルサイネージが必ずくる!と思った開発担当者は、私たちの得意分野であるバナースタンドを組み合わせて新しい形の商品を作れないか、と考えました。これがプロジェクションバナー誕生の第一歩です。開発グループに当時の話を聞いてみると、何か面白いもの、わくわくするものを作りたい!という気持ちが大きかった、という言葉も出てきました。何かを生み出す時の原動力にはわくわくする気持ちが大きく影響するということ、そして開発者自身が今までに無い商品を作るんだという思いを持って夢中になり進めていくことが鍵となってくると感じました。
初めは前から投影スタイル?
ここから具体的に開発が進んでいきます。
まずはどうやって投影するのか検討しました。最初は有機LEDを使えないかと考えていましたが、価格が高く、当時は技術的にも難しくNGに。
元々開発担当者がプロジェクションマッピングに興味があったため、うまく活用できないかとも考えましたが、投影が難しくこれもまたNGに。最終的に「普通にプロジェクターで投影するのはどうか?」という答えにたどり着きます。
ここで裏話をひとつ。
現在のプロジェクションバナーは後ろからプロジェクターで投影していますが、なんと最初は前から投影する形を考えていたんです!
バナーの上部分からアームを使い、前側に小型のプロジェクターをぶら下げて投影するという構想をしていました。しかし、プロジェクターの重さにアームが耐えられず断念…。前がダメなら後ろから!ということで、後ろから投影する今の形になりました。
次に検討したのは、プロジェクターをどう設置するか。人の目線の位置に合わせて投影する必要があるため、プロジェクターを設置する台に高さ調整機能を搭載しました。その結果、投影面積も充分に確保できるように!今となってはアームでプロジェクターをぶら下げているバージョンも、見てみたかったなと思う今日この頃です。
運命的な出会い
原形が決まれば、次はスクリーンとなるメディア部分へ着手します。
プロジェクターを使ってメディアへ投影するという、私たちにとっての初めての挑戦。そのため、さまざまなメディアを試しました。検証を繰り返しているまさにそのタイミングで運命的な出会いが。
ある会社さんが来社された際の商談中に、「フィルムとバナースタンドを組み合わせてデジタルサイネージのような商品を製作できたら面白いですよね!」という言葉が。
ま、まさに私たちが考えていたことと一緒ではありませんか!
これこそ運命的な出会い!
これがきっかけとなり2社のやりたいこと・面白いものを作りたいという思いが一致し、共同開発をすることになります。
トホホな展示会
このパートナーさんとの出会いにより、フィルムの試作品ができ、商品として形ができあがってきたプロジェクションバナー。参考出展として展示会で初お披露目をすることになりました。
会場に到着!プロジェクションバナーを設置!天気もいい感じ!これはいい展示会になるぞ、と気合十分です!
しかし、いざ投影してみると…会場の明るさに負けてしまい、動画が見えない!更に窓側のブースだったため、太陽光もバンバンに入ってきてしまい余計に見えない!動画がうまく見えず、もはや何をやっているのか分からないブースになってしまいました…。
まさかの展開になってしまったプロジェクションバナー、どうなってしまうのでしょうか!?
次回予告、周りが明るくても綺麗に投影する技術誕生?そして、いざ2度目の展示会へ!
ライターのひとこと
「プロジェクションバナーの名前はみんなで考えた!」
プロジェクションバナーの商標登録をするタイミングで全社員に商品名の募集メールが届きました。当時入社して間もなかった私は、商品名を社員から募集するなんてドラマみたいな世界だ!と思っていました(笑)私はこの会社の一員として働いているんだと感じたことを覚えています。残念ながら私の案は採用されませんでしたが、いい思い出です!